株式会社西日本新聞総合オリコミ(西日本新聞グループ)


代表取締役社長 藤原 義之

住所 〒813-0018 福岡市東区香椎浜ふ頭2-3-8

TEL 09‐986‐9777  FAX  092‐986‐9761

https://www.nishi-ori.co.jp/



1.弊社の主な業務


 弊社は、西日本新聞グループに属し、九州の域内物流を中心に「地域を支え、人と人をつなぎ、想いを届ける」をモットーに、地場配送、DC,TC運用業務を展開している。
 具体的には、新聞オリコミ広告をはじめ、福岡チラシポスティング、西日本新聞me(福岡・九州で最大のニュースメディア)、フリーペーパーのオリコミ、チラシ・パンフレットのデザイン制作から印刷までの工程の支援、物流業務などを主な業務としている。

特に物流業務では、折り込み業務、倉庫業務、一般貨物輸送業務を行っている。
 その中で、折り込み業務では、日本有数のブロック紙である西日本新聞社直径の折込広告代理店として、クライアント様よりお預かりした折込チラシを西日本新聞社販売店はもちろん、全国紙である朝日新聞・毎日新聞・読売新聞の販売店向けに仕分け・配送業務を行っている。輸送路線は26コース、約150販売店に向け日々配送を行っている。

2.弊社の課題


 弊社おける喫緊の課題は、新聞オリコミ広告を中心とした物流問題である。福岡都市圏で見ても、27路線、180の新聞販売店に多い時で約800万枚のオリコミ広告・チラシを毎日配送しており、九州全体に対していかに効率的に展開するかである。
2024年問題の対応を迫られる中で、小手先の解決策では到底乗り切ることは不可能であり、抜本的対策を迫られている。

 そこで注目したのが、今年1月より正式にオープンしたマスコミや物流の専門誌で注目されている株式会社セゲルの代表取締役朴氏が開発した「オールハイソーのシステム」である。
 我々は、「オールハイソー」のような現行業務を科学的に検証し、AIを活用した最適解を求めるシステムが存在していなかったために、現行の配送システムについて適正なのか今まで検証することは不可能であった。したがって勘や経験に頼らざるを得なかった。


3.「オールハイソウー」活用によるシミュレーション結果について


 まず福岡都市圏における現行の運用を検証した場合の効率的配送モデルとテリトリー数(運用台数を3台減らした場合)の結果をシミュレーションしてもらった。
 以下その結果である。
【主要な運行指数の前提条件】
 ・配送拠点(1箇所)  ・配送先数(175箇所) ・配送サイクル(1週間)
 ・ドライバ―コスト→正規料金(1800円/時)時間外料金(2700円/時)
           基準拘束時間(9時間)  ・車両コスト→1日料金(40,000円) 1Km(30円)
 (注 その他 ・配送カゴ数、車両サイズ、積載数カゴ、倉庫作業時間、配送先作業時間などを数値化し検証に活用した) 


【シミュレーション結果比較表(1週間のデータ)】



4.もう一つの経営的課題の解決策の検討


 もう一つの課題として、オリコミ広告やチラシ以外の物流の利益機会の発見が必須となっている。配送した帰りの便にも物を運べないかという対策に応えてくれるのが、この「オールハイソ―」の荷主と運送会社のニーズをマッチングさせるシステムである。
 現在九州大学伊都キャンパスに対して、福岡市への配送物件があれば、弊社チャーター便(3T平車トラック12,000円(税別))をご利用いただくよう、オールハイソーに登録している。
 この「オールハイソー」のシステムは、勘や経験に頼らざるを得なかった経営的視点に対して、科学的な経営的視点に基づいた経営戦略の導入を図ることにより、物流の飛躍的効率化を可能とし、利益向上が大いに期待できる戦略である。